救命救急診療
異物誤飲
動物は口に入るものなら何でも誤飲します。万が一誤飲してしまったらすぐに病院に連絡ください。
直後であれば催吐させたり、内視鏡で取り除いたり、お薬や点滴で対処することが出来ます。
時間が経過してしまうと、異物が腸に流れ閉塞したり、毒物が吸収され中毒症状を起こしたりします。
下記の異物は要注意ですので早めにご連絡ください。
下記の異物は要注意ですので早めにご連絡ください。
- おもちゃ・ボール・
プラスチック・マスク・靴下 - 腸閉塞を起こす可能性があります
- ひも・糸
- 腸管がひきつれ、腸が穿孔してしまう可能性があります
- タマネギ・ニンニク・
長ネギ - アリルプロピルジスルフィドという成分による中毒で、加熱しても中毒はおこります。赤血球が壊れ(溶血)貧血を起こします。すぐには症状は出ないですが、数日後に血色素尿がみられます
- チョコレート
- 不整脈や痙攣・嘔吐がおこります。ビターチョコ程中毒症状が起こりやすいです
- 風邪薬
- 人の風邪薬に含まれるイブプロフェンは動物にとって猛毒です。肝・腎障害、胃炎を起こします
- 観葉植物(ユリ)
- 猫で急性腎不全の原因になります
- 骨
- 食道に刺さると食道穿孔を起こします
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尿路閉塞
オス猫に多い病気です。冬場の飲水量・尿量が減る時期に多発します。
トイレに入って排尿姿勢を取っているのに尿が出ない場合は要注意です。
腎不全からくる尿毒症・膀胱破裂によって命の危険があります。
緊急ですので早めにご相談ください!!! -
肺水腫
心臓疾患、感電、窒息などにより肺に水が貯まってしまう状態です。
酸素交換ができず、放っておくと命の危険があります。
心臓疾患を抱えている動物、心臓疾患の心当たりがない方でも診療を受けてください。
緊急ですので早めにご相談ください!! -
アレルギー・アナフィラキシー
何かしらのアレルギー物質により引き起こされる状態です。
アレルギー物質は食べ物・虫・ハウスダスト・花粉等多岐にわたります。- 顔が腫れる、全身に発疹が出来る、異常に痒がる
- ぐったりしてしまう。歯茎の色が真っ白
場合によっては緊急ですのでご相談ください
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難産・帝王切開
犬は安産のお守りにもなっているくらい安産のイメージがついていますが、必ずしもそうではありません。
チワワ・プードルなどの小型犬、パグ・フレンチブルドッグなどの短頭種は自力で産むことが出来ない場合があります。
胎児だけでなく、母親の命の危険があります。以下の場合は帝王切開が必要です。- 大きな陣痛が来ているのに産まれない
- 破水や胎盤、身体の一部が出ているのに産まれない
- 母犬・母猫が弱ってきている
緊急ですので早めにご相談ください!!
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感電
電気コードを嚙むことによる発生が良く見られます。
口の中に火傷を負ったり、肺の血管に作用して肺水腫を起こしたりします。
緊急ですので早めにご相談ください!! -
火傷
ストーブやポットのお湯、コンロやフライパンの上に飛び乗ったり・・・わんちゃん猫ちゃんはいたずら好きなので火傷事故は比較的多いです。
毛に覆われていますので皮膚の変化が分かりにくく、火傷直後は皮膚の病変がみられなくても時間が経つと皮膚壊死が起こる場合があります。
身体の広範囲に重度の火傷を負った場合は命の危険もあります。
緊急ですので早めにご相談ください!! -
熱中症
犬猫は寒さには強いですが、暑さには弱いです。汗をかくことによる体温調節が出来ないためです。
散歩後、暑い部屋でお留守番後に呼吸が荒くぐったりしていたら危険な状態です。特にパグやフレンチブルドッグなどの短頭種は気道が狭く熱中症を起こしやすいので注意が必要です。
緊急ですので早めにご相談ください!! -
胃拡張・胃捻転
大型犬やダックスフントに多い救急疾患です。
胃が拡張することによって脾臓や胃の血流が阻害され、ショック状態になります。お腹が張って苦しそうにしている、吐きたいのに吐けない、呼吸が荒い場合は救急ですので早めにご相談ください!
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発作
痙攣発作には様々な種類や原因があります。
その中でも緊急性が高い場合として、- 意識がない
- 発作が5分以上続く
- 群発発作(何度も短い発作を繰り返す)
- 基礎疾患がある
等があります。緊急ですので早めにご相談ください!